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タイ古式マッサージでタイと日本の未来を作る

ワット・ポー タンソンジット・プリダー氏

タイ古式マッサージと言ったら、一番有名なのは「ワットポー」です。どんなに時代が変わっても、ワットポーのタイ古式マッサージを支えて共に歩んだのは、現在ナコンパトム県にある「ワットポー・マッサージスクールとチェタワンヘルスセンター」の校長を務めている「タンソンジット・プリダー」さんです。30年間ものタイ古式マッサージ業界をリードし、タイ古式マッサージの印象を促進させてきた方です。

「タンソンジット・プリダー」さんはバンコク出身で薬学部を卒業した後、外資系の製薬会社の会社員を務めていました。仕事に向いていないと自覚したと同時に管理職につきたいので、アメリカのニューヨークに渡航し経営管理大学院を卒業しました。帰国して、バイエル薬品株式会社の副マネージャーを務めて暫くするとサラリーマン人生に飽きて辞めました。そして、「タイメディケア」という貿易会社を起業し、1987年に父が病気で倒れたのをきっかけに「ワットポー・マッサージスクールとチェタワンヘルスセンター」の管理職を受け継ぎました。当時は、タイ伝統医療についての知識がまったくありませんでしたが、勉学に励み「タイ伝統医療の薬剤・医療の免許書」を取得することができました。

月刊ワイワイタイランドを運営する遠藤誠社長は、マッサージ技法を好み、様々なマッサージを調べ、「日本のマッサージとタイのマッサージの比較」を追求した結果、日本のマッサージに対し、タイマッサージの方が身体をほぐしリラックスできると感じました。マッサージの技術も日本式とまったく違うことが分かりました。1990年頃の日本滞在のタイ人の生活をよくするため、在日タイ人の仕事としてタイ古式マッサージを広めようと考えました。タイ古式マッサージは、日本語のコミュニケーション能力が低い方でもできる伝統医療法で、かつ少額資金でも開業可能だったからです。1991年、遠藤誠社長はプリダーさんの元を訪ね、タイ古式マッサージのビジネス開業・促進について相談にのってもらいました。

「今やタイ古式マッサージはただのマッサージではなく、身体を癒す以外にも筋肉痛の医療法や筋肉低下・麻痺性のリハビリテーションとして認められていますし、産後の母体のホルモンバランスを整え、母乳分泌を促すことも多く知られています。特に産後のマッサージは日本人に興味を持ってもらえそうです。日本は妊娠から出産まで9カ月間かけて身体を痛めた女性のために独自の産後のケアがありません。タイ古式マッサージを受けることによって、身体が癒されると共に自然な医療法で体調が回復します。マッサージは直接筋肉を改善するだけでなく、リラックス効果や脳内に分泌されたエンドルフィンや体内のホルモン分泌を活性化し、患者またはマッサージを受ける方の気持ちを良くします。」とプリダーさんが語りました。

日本とタイのマッサージ業界についてプリダーさんは、「最近、多くの日本人はタイマッサージに興味を持ち、タイで本場のタイマッサージを試そうと足を運んでくれました。またタイマッサージのコースを受講し、技術を日本に持って帰る方もいらっしゃいます。そのためスクールのスタッフには日本語を勉強するように勧めています。2020年に開催される東京五輪はたくさんの外交があるので日本はもっとオープンになるでしょうし、そのために今から準備しておくと未来のチャンスになるでしょう。」

最後に、私たちがまだ知らないタイ古式マッサージとタイの伝統医療法を活用する道もあるかもしれません。プリダーさん自身もタイの伝統医療法の研究を続けて行きます。タイの伝統医療法は現代医療と違い効き目がすぐに現れることではありませんが、現代医療の効果をより高める補足医療として患者を支えます。大事なのは患者の心です。薬だけでは患者を快く病気と向き合わせることができません。生活習慣を正しく身体に気を付けて、体内から体調が改善し病にかかった身体でも回復できます。